「古民家暮らしに憧れるけど、冬の寒さに耐えられるか心配……」
よくそんな相談をいただきます。
正直に言いましょう。何も対策をしない古民家は、極寒です。
断熱材が入っていないため、暖房を切った瞬間に部屋の温度は外気と同じになります。「朝起きたら、コップの水が凍っていた」なんて笑い話も、あながち嘘ではありません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
業者に頼んで壁の中に断熱材を入れなくても、ホームセンターで買える材料だけで、体感温度を劇的に上げる方法はあります。
今回は、私たちが実際にやって効果があった「低予算・現状回復不要」の断熱ハックをご紹介します。
1. 寒さの犯人は「窓」にあり。最強の武器はプチプチ
実は、部屋の熱の50%以上は「窓」から逃げていきます。
古い家の窓は、薄いガラス1枚(単板ガラス)であることが多く、ここが巨大な冷却装置になって部屋を冷やし続けます。
そこで活躍するのが、梱包材の「プチプチ(気泡緩衝材)」です。
- やり方: 窓ガラス全体に、水やテープでプチプチを貼るだけ。
- 効果: 空気の層ができることで、二重窓に近い断熱効果が生まれます。
- 予算: 窓1枚あたり数百円。
見た目は少し悪くなりますが、暖かさは段違いです。「おしゃれさ」よりも「生存」を優先するなら、これがコスパ最強の手段です。

「見た目を気にする必要なんてない?」
誰の目も気にせず、自分が快適ならそれでいい。そんな自由な暮らしができるのも、私たちが提案する「不便な場所」ならではの魅力です。
コンビニまで車で20分。それでも私たちが、この「不便な場所」を愛してやまない理由。
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2. 隙間風を殺せ。「隙間テープ」は古民家の必需品
古民家が寒いもう一つの理由は、「気密性」の低さです。
建具が歪んで障子がピシッと閉まらなかったり、鴨居(かもい)の間に数ミリの隙間があったりします。ここから冷たい「隙間風」が容赦なく入り込みます。
対策はシンプル。物理的に塞ぐことです。
- アイテム: 100円ショップやホームセンターで売っている「隙間テープ(スポンジテープ)」。
- やり方: 障子や襖(ふすま)が当たる部分、窓枠のレール部分にテープを貼る。
- 効果: 冷気の侵入を防ぐだけでなく、防音効果や、夏場の「虫の侵入」を防ぐ効果もあります。

3. 「床」からの底冷え対策には、銀マットを敷け
「足元が冷えて眠れない」のも古民家あるあるです。
畳の下はすぐ荒板(あらいた)、その下は地面……という構造も珍しくなく、床下から冷気が上がってきます。
高いカーペットを買う前に、キャンプ用の「銀マット(アルミロールマット)」を買いましょう。
- やり方: 畳の上に銀マットを敷き、その上に好きなラグやカーペットを敷く。
- 効果: アルミ面が熱を反射し、床下からの冷気をシャットアウトします。
- 応用: 見た目を良くしたいなら、銀マットの上に「ウッドカーペット」や「クッションフロア」を敷くのもおすすめDIYです。
比較表:プロに頼む断熱 vs 自分でやる断熱
何百万円もかけなくても、これだけのことができます。
| 比較項目 | リフォーム業者に依頼(本格断熱) | 今回紹介したDIY断熱 |
| 費用 | 100万〜300万円 (壁・床・天井の工事) | 数千円〜1万円 (材料費のみ) |
| 工期 | 数週間〜1ヶ月 | 半日〜1日 |
| 難易度 | プロの技術が必要 | 誰でもできる (貼るだけ・敷くだけ) |
| 効果 | 家全体が魔法瓶のように暖まる | 暖房効率が上がり、隙間風が消える |
| 向いている人 | お金に余裕があり、永住を決めた人 | 賃貸の人、とりあえず冬を越したい人 |
「これで本当に耐えられる?」寒さ対策のQ&A(FAQ)
暖房器具は何がおすすめですか?
「石油ストーブ」一択です。
エアコンは古い家では効きが悪く、電気代が跳ね上がります。灯油を入れる手間はありますが、やかんでお湯も沸かせるし、お餅も焼ける石油ストーブこそ、古民家の相棒です。
お風呂やトイレが寒いのはどうすれば?
「ヒートショック」に注意が必要です。
小さな電気ファンヒーターを置くのが一番手軽です。また、DIYで窓に「プラダン(プラスチック段ボール)」を貼るだけでも、冷気はかなり防げます。
そもそも、なんでそんなボロい家に住む必要があるの?
その不便さを上回る「自由」と「安さ」があるからです。
寒ければ、着込めばいい。工夫すればいい。
自分たちで家をハックしていく楽しさは、完璧に温度管理されたマンションでは味わえません。
「浮いた暖房費や家賃はどこへ消える?」
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まとめ:寒さは「知恵」で克服できる
古民家の冬は確かに厳しいですが、現代には安くて優秀な断熱グッズがたくさんあります。
「寒いから無理」と諦める前に、ホームセンターに行ってみてください。
1万円札を1枚握りしめていけば、あなたの家は驚くほど暖かく、快適な城に変わります。
そして、その工夫のプロセスこそが、私たちが提案したい「住む力を取り戻す」ということなのです。
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